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【具体例あり】個人情報保護士認定試験に一発合格した学習法と速習のコツ

こんにちは、dusk(@dddusk)です。

2022年9月に開催された「第68回 個人情報保護士認定試験」に合格しました。

個人情報保護士認定試験は法律系資格の中でも比較的マイナーな立ち位置にあります。
勉強方法に関する情報はインターネット上を探しても決して多くはありません。

ゆえに試行錯誤の末の合格だったこともあり、喜びもひとしおです。

この記事では完全独学で正解率85%を達成した学習方法を振り返り、良かった点と改善点をまとめます。
個人情報保護士の独学でお悩みの方の参考になれば幸いです。

個人情報保護士認定試験合格は難しくない

最初に申し上げますと、個人情報保護士認定試験は決して難しい資格ではありません。

主催者である一般財団法人全日本情報学習振興協会が公表するところによると、課題1・課題2の各課題で70%以上の正答が合格基準とされており、過去の平均合格率は37.3%

この数値だけ見ると難易度が高そうに見えますね。
しかしながら実務に直結する資格である特性上、会社の一括受験で仕方なく参加している受験者が合格率を引き下げている可能性も考えられます。

個人情報保護士認定試験は、個人情報保護法やマイナンバー法の理解を問う課題1と、組織における情報セキュリティの理解を問う課題2で構成されています。

これらの課題から出題される計100問を2時間半かけて解答する必要があります。
問題数が多いために集中力が必要なことは確かですが、しっかり準備して臨めば充分に合格を狙える資格であるといえます。

合格率の低さに身構えず、自信をもって挑みましょう!

個人情報保護士認定試験受験のビフォー・アフター

ゼロからの試験勉強スタート

恥ずかしながら、試験勉強をはじめる前の私には専門的な法律知識はまったくありませんでした。

ユーザーの情報を取り扱うサービスのプロダクトマネージャーですから、サービスの企画にあたっては個人情報保護をはじめとした法律の理解が欠かせません。

そんな仕事柄のため社内法務部と議論を交わす場面も多々ありますが、法務の人が何を言っているかわからない状態で働いていました。
(よくここまで大きな事故なく働いてこれたものだ…)

法律はおろか個人情報保護に関する知識はほぼゼロの状態から、個人情報保護士認定試験の勉強をスタートしました。

試験結果と学習の恩恵

自己採点の結果は正答率85%でした。無事合格です。
合格基準が70%ですから、それなりに健闘した方なのではないでしょうか。(自画自賛)

課題正答数正答率
課題140問80%
課題245問90%
合計85問85%

単に認定試験に合格し資格保持者となれただけでなく、試験勉強を通じて得られた知識が実務で活きていることも実感できています。

たとえば「XXを盛り込んだ規約のついてユーザーからの同意を取得済みであるから、制約なく○○の仕様を実装することができる!」というような具合です。

試験勉強を通じて個人情報保護に関する実践的な知識を身につけられたと思いますし、認定試験合格がその理解度を図るバロメーターとしての機能を果たしてくれています。

個人的には試験勉強と認定試験の受験から充分な恩恵を得ることができたと感じています。

ここからは、実務にも活用できるレベルの知識を身につけることができた私の学習方法を振り返っていきます。

個人情報保護士認定試験の独学で筆者がやったこと

3冊の教材を購入

試験勉強を開始する前に、まずは教材を購入しました。そりゃそうだ。

法律の知識がない私には教材の良し悪しはまったく理解ができなかったので、主催団体のウェブサイトで推薦されていた次の3冊の教材を脳死で買い揃えました。

テキスト

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問題集

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マイナビ出版
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学習の流れ

私が実際に行った学習の流れは以下のとおりです。
テキストと問題集をバランスよく進めるスタイルで計画を立てました。

ときどきブランクも挟みつつ、1時間〜2時間/日の学習で総学習時間は約100時間といったところです。

フェーズやったこと使用教材学習期間
1テキストを精読個人情報保護士認定試験公認テキスト約2ヶ月間
2問題集を通す第7版 個人情報保護士認定試験 公式精選問題集約3週間
3問題集を解きながら復習第7版 個人情報保護士認定試験 公式精選問題集
改訂7版 個人情報保護士認定試験公式テキスト
約2週間

いま思うとフェーズ1のテキスト精読に時間をかけすぎたかもしれません。

事前知識がなかったため読み解くのに時間が必要だったということもありますが、余裕があるからとたかをくくっていた節もあったような気がします。
こんなところでパーキンソンの法則を体現することになるとは思いもしませんでした。(恥)

このテキストと問題集を交互に進めるスタイルは良し悪しだったと思います。
そう感じた理由も含めて、試験勉強や試験を通しての気付きは次の項目で語ります。

学習・試験を受けて終わっての気付き・改善点

学習や試験を終えてみての気付きや改善点がいくつかありました。
その中から、試験を受けるにあたって重要なポイントを3つ紹介します。

【気付き1】問題集で問われたポイントはそのまま試験に出る

問題集で問われるポイントはそのまま試験でも出題される内容です。
当たり前の話ですが、そうであることを予め知っておくことで学習効率は大きく変わってきます。

「第7版 個人情報保護士認定試験 公式精選問題集」では「個人情報保護法 27条」「28条」といったように条文やガイドラインの項目ごとにテーマを区切り、テーマごとに複数の設問を解くことを通じて理解を深める構成となっています。

実はテーマごとに問われるポイントは限られています。そしてそのポイントが設問をまたいで何度も問われるものも少なくありません。

たとえば、「合併・組織再編などにより他社保有の個人情報を継承する場合、利用目的が同じであれば本人の同意は必要ない」といったポイントは繰り返し取り上げられています。

そして、このように繰り返し取り上げられたポイントの多くは実際の試験問題においても多数出題されていました。
私個人の肌感覚では、問題集で押さえたポイントの知識で全体の5〜6割は正解できる印象です。

残りの2〜3割も、ポイントの知識が選択肢の絞り込みに活きてきますので、消去法を駆使して解答することができます。

そのためにも、兎にも角にも問題集でポイントを押さえることが肝心です!

【気付き2】参考書に載っていない用語が平気で出てくる

これは本当に許せないことなのですが、試験問題ではテキストにも問題集にも一切書いていないテーマや用語が当たり前のように出てきます。

たとえば、試験問題ではテレワーク推進に関する情報セキュリティが問われました。そんなこと教材には一切書かれていませんでした。

上の項目で約9割は問題集の知識で解答できるといいましたが、残りの1割はこのような出たとこ勝負の設問です。どうしても勘と運に頼らざるを得ない設問は何度か出てきます。

試験中に知らない言葉が出てくるとつい焦ってしまいますが、「そんなこともあるんだ」と事前に知っておくことは平静を保つのに役立つと思います。

【気付き3】テキストは「改訂7版 個人情報保護士認定試験公式テキスト」

テーマの網羅性で見ると、「改訂7版 個人情報保護士認定試験公式テキスト」の方が優れています。
というより、「個人情報保護士認定試験公認テキスト」には必要な情報が載っていないという致命的な問題があります。

たとえば、「個人情報保護士認定試験公認テキスト」では仮名個人情報については一切触れられていません。
ですが、仮名個人情報は実際の試験問題で何問も取り上げられた重要なテーマです。

こんなものを公認するな。(怒)

というわけで、テキストを一冊だけ選ぶなら「改訂7版 個人情報保護士認定試験公式テキスト」がオススメです

個人情報保護士認定試験の独学のポイント

個人情報保護士認定試験で取り扱われるテーマの範囲は広大です。
そのすべてをしっかり覚えようとすると、とてつもない時間がかかってしまいます。

結果としては正答率85%で危なげなく合格できました。
しかしながら、私の学習方法は申込みから試験までに時間があったからできたことでしょう。
約100時間も費やしてしまったことを思うと、対時間効率において改善の余地は充分にありました。

そこで、ここからは私は思う個人情報保護士認定試験の速習のコツをまとめてみました。
これらの方法を取り入れていれば、学習時間は2/3〜1/2程度まで圧縮できたんじゃないかな〜。

【速習のコツ1】問題集をやってまずはポイントを押さえる

法律知識があろうとなかろうと、まずは問題集を解くことからはじめましょう。

思えば私の学習時間が長くなった要因は、最初にテキストを精読しようとしたことにありました。
ポイントがわからないから覚えるべき箇所の重要度がわからず、隅から隅まで覚えるために時間をかけすぎてしまったのです。

先述のとおり、「第7版 個人情報保護士認定試験 公式精選問題集」を解くことで、各テーマごとの重要なポイントが見えてみます。
ポイントを押さえてからテキストを読むことで、重要な場所・そうでない場所の勘所が掴めるため、読むスピードは高まります。

何も知らないからとテキストからスタートするのではなく、まずは問題集で要点を押さえるのが速習のコツです。

【速習のコツ2】共通点・差分から整理する

課題1の個人情報保護法・マイナンバー法を理解するコツは、共通点と差分から各テーマを理解することです。

たとえば、「人の生命、身体又は財産の保護のために必要がある場合」といった文言は利用目的の制限や第三者提供の制限など、様々なテーマで登場します。

逆に、「死者の情報」を保護の対象に含むかどうかは、個人情報と特定個人情報で異なります。

このように、用語や文言ごとに共通で出てくる箇所・違う解釈をする箇所という観点で整理できると覚えやすいですよ。

【速習のコツ3】さらに時短するならオンライン学習ツールを使う

ここまでに何度も述べているように、個人情報保護士認定試験で問われるポイントは明確です。
紙媒体の教材を使って学習を開始すると、このポイントを理解することにまず時間がかかります。

そのため、そのようなポイントが予め端的に整理された教材であるオンライン講座を用いると学習のスピードもアップすることと思います。

映像教材であれば動画時間が定まっているので学習に必要な時間の予測が立てやすいです。
それに、映像や音声といった複数の感覚を用いるため記憶にも定着しやすいでしょう。

現在提供されているオンライン講座の情報をまとめてみました。

講座名SMART合格講座個人情報保護士講座
提供者一般財団法人全日本情報学習振興協会スタディング
動画時間約11時間21分約6時間
問題数200問240問
価格(税込)17,600円15,180円
URLhttps://www.joho-gakushu.jp/smartinfo/k_piip/https://studying.jp/johohogo/itempage/course2022-2023.html

この2つを比較して見ると、次の3点いずれにおいてもスタディングの「個人情報保護士講座」の方が優れているように感じました

  • 動画時間 : 5時間21分短い
  • 問題数 : 40問多い
  • 価格 : 2,420円安い

「とにかく効率良く学習を終えたい!」という方は、オンライン講座の利用も視野に入れてみてはいかがでしょうか!

まとめ

個人情報保護士認定試験の合格者の視点から、学習・試験に臨むスタンスやオススメの学習方法についてまとめていきました。

充分に準備をして挑めば、個人情報保護士認定試験は決して難しい資格ではありません。

この記事が個人情報保護士認定試験の受験を検討している方の参考になれば幸いです。

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